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気密測定を行いました

 

こんにちは。設計営業の近藤です。
今回のお話は気密(C値)についてです。

先日完成したお宅で気密測定を行い、弊社の物件のC値について改めて調べました。

まず気密測定についてですが、気密測定業者が写真のような測定器を使用して測定します。
気密測定①

測定は換気扇や給気口など、計画上の穴は全箇所塞いだ状態にし、室内空気を送風機で強制排出します。
その際に生じる気圧差と風量で数値を算出します。

レンジフードの穴や、コンロの給気口もしっかり塞ぎます。
気密測定②

気密測定③

気密測定ではC値という値を算出するのですが、値が小さいほど隙間が少ないということになり、気密性能が高いということになります。

現行法ではC値の基準はなく、一般的に高気密住宅といわれる住宅ですとC値:1.0㎠/㎡未満を指します。

結果は、C値:0.5㎠/㎡ でした。

正直、驚きでした。

今回の物件に関し気密について特別なことはしておらず、弊社の仕様で通常通り施工した物件で、ここまでの数値が表れるとは思っていませんでした。

私は1.0を切れたらいいなぁくらいに思っていました、、。

C値に関しては材料の選定も影響しますが、主に職人さんの手仕事の丁寧さの影響が大きいので、本当に頭が下がる思いです。いつも丁寧な仕事ありがとうございます。

では、なぜ私がC値は1.0未満程度であれば良いという考えなのかについて少し話そうと思います。

それはHEAT20が提唱している値が、0.7±0.2㎠/㎡である点と、1.0未満におけるある数値とある数値の差異では、光熱費の差額が少ない点になります。

HEAT20に関しては、住宅をご検討の方はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。断熱基準のG1、G2、G3が有名だと思います。その基準を提唱しているのがHEAT20であり、研究者などの有志で集まった団体です。国が決めた断熱等級より、よっぽど信頼性があると個人的には思っています。

光熱費に関しては、ある研究・検証結果ではC値1.0と0.5で比較したケースで、1か月の光熱費の差が400~500円程度との算出があるようです。(1日中エアコンを使用するとして)

話が長くなりそうなので最後に、HEAT20設計ガイドブックの一文を記載します。

「これ以上にC値を小さくしてもほとんど影響はない。この数字を小さくするためにさらにコストと労力をかけるなら、その投資を他に振り向けた方が良いのではないかと考えています。」

C値の値も重要かと思いますが、それに囚われすぎるのも家づくりにおいてもったいないなぁと思っています。

 

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