こんにちは。広報の鈴木です。
今回は坪単価の正体ついてのお話です。
坪単価はハウスメーカーや工務店選びの基準のひとつになるかと思いますが
坪単価が安いからと言って、安易に選んではいけません。
坪単価の出し方は、公式があるわけではないので
いくらでも安くできてしまう、と言うカラクリがあるのです。
坪単価は、建物の”価格”を”面積(坪数)”で割って導きだしますが
この”価格”はどの工事費を含めるか、”面積”をどこまで含めるか正式なルールがありません。
なので、実際に見積を取った時に予想よりも価格が高くなる、ということが起こりかねないのです。
以下、詳しく見ていきましょう。
〇 同じ建物なのに異なる坪単価
まず、建物を赤・青の2つに分類していきます。
延床面積(赤)
=64帖=32坪
施工面積(赤+青)
=75.5帖=37.75坪
このように、2つの面積”が存在します。
そして、この2つの面積のどちらを採用するかによって坪単価は変わります。
ここでは仮に建物価格を2720万円とします。
そうすると
建物価格÷延床面積(赤)で計算した場合
坪単価=85万円
建物価格÷施工面積(赤+青)で計算した場合
坪単価=約72万円
また、青の部分の工事費200万円部を加算しない場合
建物価格は2520万円となります。
建物価格÷延床面積(赤)で計算した場合
坪単価=約78.7万円
3つの坪単価が求められました。
〇 建物工事費には何が含まれる?
どの工事を含めるかと言う基準はありません。
なので、ポーチやデッキ、バルコニーなどの工事費用を建物価格に入れるところもあれば、入れないところもあります。
工務店やハウスメーカーによって異なりますが、
工事期間中の電気・水道・トイレ・足場などの ≪仮設工事≫
雨水・汚水・水道配管などの ≪屋外給排水工事≫
エアコン設置の≪空調設備工事≫
設計・申請費、各種保証費などの≪諸経費≫は建物工事費に加算されない場合が多いようです。
また、地盤補強工事など、その敷地によって必要な工事が発生する場合もあります。
〇 面積が小さいほど坪単価が高くなる
家は大小に関わらず、使う材料の種類はあまり変わりません。
特に水廻りの設備等(キッチン、浴槽)の数やグレードは家の大きさには関係なくかかる費用です。
面積が少ない小さな家ほど、建物工事費を割る坪数が少ないため坪単価が高くなります。
なので坪単価70万円と謳っていても、5坪面積を小さくしたからと言って
350万円安くなるという訳ではありません。
〇 まとめ
坪単価という価格はあまり参考になりません。
平屋か2~3階建て、建物の形状によっても価格は変わります。
総額は坪単価×延床面積で求めた価格から2~3割増えると思っておいた方が良いです。
詳しい価格が知りたい場合は坪単価を教えてもらうよりも
希望の坪数、仕様だと総額いくらになるかを聞いた方が正確な価格を知ることができます。
外構工事は別途のところがほとんどですので
建物の総額+外構工事費が、必要な建築費用となります。
ザイソウハウスでは、間取り作成、概算見積を無料で行っておりますので
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