こんにちは。広報の鈴木です。
今回は照明計画について書きたいと思います。
最近の照明計画は、『小さな照明をたくさん付ける』のが人気です。
特にLDKに関しては、シーリングライトより天井に光源を埋め込んだダウンライトを
何個も付けて、お部屋の雰囲気を出すのが人気です。
ダウンライトは、ホコリも被らないし、開放的な空間になるというメリットもあります。
ただこのダウンライト、どこに何個取り付けるかを計画するのが結構難しいんです。
と言うのも、ダウンライトはシーリングライトやペンダントライトと違い
天井に埋め込むので、光の広がる範囲が狭いのです。
なので、ダウンライトの下は明るいけど、その場を離れると暗い、という現象が起こりがち。
逆に、ダウンライトが眩しいという場面もあります。
例えば寝転がった時。
ダウンライトは光が広がりにくく、下へ向かいがちなのでダウンライトの下から見上げると、眩しいのです。
このようなことが起こるので、ダウンライトの設置位置は慎重に決めましょう。
ダウンライト3パターンの照明計画
〇 均等配置
だいたい同じ間隔でダウンライトを配置する方法です。
部屋全体が均等に明るくなるので家具の配置に影響がありません。
〇 集中配置
光が必要な場所に集中してダウンライトを配置する方法です。
例えば、ダイニングテーブルの上や、テレビ、ソファーの上などで、明かりが欲しい場所を
他の場所より明るくすることで部屋に立体感が生まれます。
集中配置は部屋が暗くなりがちなので、広いお部屋の場合は壁側に間接照明などを設けると良いです。
ただ、家具の配置に合わせた照明計画が必要になるので、模様替えができなくなります。
〇 スポット配置
テレビや絵画、飾り棚などを照らすための配置方法です。
お部屋を明るくすると言うよりは、演出に使用します。
証明計画で後悔しないために気を付けたい事
〇 ダウンライトの設置位置
ダウンライトは、下から見上げるとシーリングライトよりも眩しいです。
寝転がる可能性のある場所の上には配置しない方が良いでしょう。
特に寝室にダウンライトを設置する場合、足元に集中配置にして
頭の方には間接照明を付けると眩しくなくなります。
〇 拡散型 集光型
ダウンライトの光の広がり方は、大きく優しく広がる拡散型と、広がらない集光型があります。
←左:拡散型 右→:集光型
空間にコントラストが生まれ、ムードが出るのは集光型ですが、家具の位置がはっきりと決まっていない場合や、
位置を変える可能性のある場合は拡散型にしておくと無難です。
拡散型・集光型それぞれ雰囲気が異なりますので、どのような雰囲気になるのかカタログを見て
どこに、どちらのタイプを採用するか決めるようにしましょう。
(画像:Panasonicより引用)
〇 ダウンライトだけだと暗くなりがち
ダウンライトは、補助照明という立ち位置です。
なのでダウンライトだけではお部屋全体を均一に明るくすることは難しいです。
リビングルームを均一に明るくしたい方は、シーリングライトとダウンライトの両方を設置しておくと、均一に明るい部屋になります。
〇 ダウンライトが多すぎる
暗くなりがちというダウンライトの特性のために、多めに設置してしまうと
逆にごちゃごちゃな印象になってしまいます。
多めに設置したい場合は、集中配置の方がスッキリと見えます。
〇 配置がばらばら
間隔や直径がばらばらだと、ごちゃごちゃした印象になってしまします。
ラインや間隔、直径はなるべく揃えるようにしましょう。
〇 一体型と交換型
ダウンライトには一体型と交換型があります。
交換型は自分で電球の交換ができますが、一体型は照明器具ごと交換する必要があるので
専門の方に交換してもらう必要があります。
交換型の方が便利と思われますが、価格が2倍ほど高くなります。
また、ダウンライトを採用されるお施主さんには一体型が主流となりつつあります。
それは、照明器具の寿命の方が、LED電球よりも短いから。
照明器具の寿命は「10年ほど」ですが、LEDの寿命もそれとほぼ同じ、或いはもっと長い設計です。
結局、交換型にしたとしても、10年ほどで照明器具ごと交換する必要があるなら
初期費用の安い一体型の方がお得になるのです。
交換型のメリットは、電球の色や明るさを好みに合わせて定期的に変えられる点です。
定期的に電球を変えて、部屋の雰囲気を楽しみたいという方は交換型がおすすめです。
以上のことを踏まえて、照明計画は慎重に行うようにしてください。
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