こんにちは。設計営業を担当している近藤です。
今回は設計の視点から、窓について少しお話ししようと思います。
窓には『陽を入れる』『風を取り込む』『外を眺める』など様々な役割があります。
今回はその中のひとつ『陽を入れる』に着目します。
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上の写真2枚と下の2枚(以下「上2」「下2」とします)では、何か部屋の雰囲気が
違うと思いませんか?
「上2」では明るく開放的な空間に見え、「下2」ではどこか暗く閉塞的な空間に
感じるかと思います。(写真映りや内装仕上げの違いはありますが。)
同じような窓の大きさがあるのに、なぜ違いが生じるのか、、、。
ポイントは「窓の位置」です。
「上2」では、窓の位置が部屋の角にあるので、窓から入る光が壁に反射し
部屋全体が明るくなっています。
それに対し、「下2」では壁の中央に配置した計画なので、部屋の角が暗がりになり
結果として部屋全体が閉塞的に感じるようになります。
このように自然光をうまくコントロールすることは、パッシブデザイン的設計手法と言います。
パッシブデザインの詳細は「パッシブデザイン的設計手法」の文字をクリックしてみてください。
弊社のパッシブデザイン紹介ページに移動します。
都市部ではお隣さんの窓の位置や防犯の関係から、大きな窓を設けることが難しい場合もありますが
窓の位置を工夫するだけで有効に『陽を入れる』ことが出来ます。
下の写真は照明計画の間接照明の考えにも通ずる事柄です。
次回、機会があれば照明についてもお話できたらと思います。
壁と床に光が当たるように窓を計画し、“明るさ”と“奥行き感”を狙った事例。
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