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年輪のはなし

 

木材は数多い建築用材のなかでも、私たち日本人にとって最も身近で親しみのある材料ですが

年輪がどのようにしてできるのかご存知ですか?

木は縦長の袋状の細胞の集合体で、その構造は無数のパイプを束ねたようなものからできています。

この細胞のうち、春から夏にかけて形成される部分を早材といいます。

成長が早く、細胞壁層は薄いですが細胞は大きくなるので

幅が広くて色が白く、やわらかい部分ができます。

これに対して、夏から秋にかけて形成される部分を晩材といいます。

成長が遅いため、細胞壁層は厚いですが細胞が小さくなるので

幅が狭くて色が濃く、硬い部分ができます。

毎年、この早材と晩材の成長が繰り返されることにより、年輪ができるのです。

このことから、年輪が詰まっているものが、硬くて丈夫な材だと言えます。

そして、この中心に近い部分を心材といい、赤味を帯びているでの「赤身」とも言われています。

その周りの白い部分を辺材といい、色合いが明るく淡いため「白太(しらた)」とも言われています。

心材は樹体を支える構造体であり、辺材は水分や栄養分を通すパイプの役割を果たしています。

また、心材は辺材の死んだ部分でもあります。

辺材は生きているとき、微生物などの攻撃から樹木を守っていますが、辺材の細胞が死んでいく過程で

微生物が嫌いな樹脂や色素といった心材成分を合成して細胞を覆ったり、細胞中の通路を塞いで微生物の

通り道を閉ざすなどの働きをします。

このため、心材は辺材に比べて、シロアリや菌類に強い性質を持っています。

さらに、耐久性もあり、含水率も低いので腐りにくいとも言われています。

 

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