山野田の家

山野田の家

長久手市 N様邸

お子様が独立し、ご夫婦ふたり暮らしに向けてのリノベーション。
2F建ての家屋で、2Fは予備室と位置づけほぼ手を付けず
暮らしのメインとなる1Fの大型リノベーションを行いました。

リノベーションをしよう
~ハイテクでなくローテクで~

Before  比較的開放的な間取りであった。LDKが南西に面していたため、夏の暑さが厳しかったという。

 

 

ザイソウハウスの住まい手さんであるN様。築16~17年くらい経った頃、子どもたちの独立やご主人の退職で暮らしが変わることをきっかけに、リノベーションを考えるようになりました。
とは言っても、以前住んでいた家の間取りや使い勝手に不満はなく、傷みが気になるところも特になかったのが事実で、耐震改修とバリアフリー化を念頭において、なんとなく検討していたとのことでした。
ザイソウハウスが建物の点検に伺ったとき、そのような想いをお話いただき、具体的にリノベーション計画が動き始めることになりました。

長らく大手企業の研究職を務められたご主人は、ハイテクではなく、ローテクで効率よく効果を得られるものに心惹かれたそうです。
「機械任せのハイテクは、維持費がかかるし、壊れたら大変でしょう。そう考えていくと、太陽熱と空気をそのまま使い、基礎コンクリートに蓄熱して家を暖めるOMソーラーはおもしろいと思いました。夏はその熱でお湯をつくるのだけれど、昔の太陽熱温水器とは違い、水が腐りにくい。その点もいいと思いました。」

 

 

 

冬暖かく、夏涼しい家

   
▶After 夏は陽射しを遮り、冬は陽射しを取得できるよう、1F部分の下屋を伸ばし、軒を深くとる。面積が広くなった下屋に、OMソーラーの集熱パネルを載せ  (南東面と南西面)、太陽熱で空気を暖め、家を暖めたり、お湯をつくったりできるように。委任状

 

   
▶After 室内は開放的なワンルームを基本に。LDKの奥の寝室があり、1Fで暮らしが完結できるようになっている。それぞれの空間は引戸で仕切っており、開閉の調節がしやすいようになっている。段差のないバリアフリー空間だが、温熱環境を向上させたことにより、温度のバリアフリー化も実現した、水廻りも刷新し、お風呂はお手入れしやすく気密断熱性の良いユニットバスとした。

 

「OMがこんなに暖かいとは思いませんでした。(冬は)家に帰って来るとほんのり暖かいのが嬉しい。日中に(基礎コンクリートに)蓄熱してくれているので夜も暖かく、(1F北西にある)寝室は、エアコンなしで眠ることができました。昔はとても寒かった北側の和室も、廻りの空気が暖かいからでしょうか、今回は改修していないのに暖かくて。(和室は普段使いしないこともあり、今回は改修対象外であった。)子どもたちが帰って来たときも、2Fの部屋には行かず、1Fの和室で過ごしていました(笑)。」

冬だけでなく、夏の恩恵も。
「軒が深いということは、大きいことなんですね。以前の家は、とにかく(南西に面する)台所が暑かった。今は、家に帰って来ると涼しいんですよ。ムワッとした感じがなくて、木陰に入った感じです。『夏の日中は、窓を開けない方がいい。』とアドバイスを受け、換気以外は閉めるようにしたら扇風機だけで十分に過ごせました。うちに定期的に来られるお客様には、『なんで冬暖かいのに、夏は涼しいの?』と不思議がられています(笑)。」と奥さま。

   

「私はとにかく床が気持ちよくて、床に直接座っています!」と笑う奥さと、ソファーでくつろぐご主人。
深い軒のあるデッキは、洗濯物を干すのに絶好。息子さんが帰ってくると、ここで日曜大工をしたり、お孫さんがシャボン玉をしたりと、使い勝手の良い空間になっている。

 

 

 

奥さまは、冬でも裸足でいることが多い。
働いてみえる保育園が、裸足で過ごす方針だそうで
以前から、でも裸足でいることが多かったとか。

 

 

 

 

 

 

北側にある応接室。
以前は、凹型をしていた応接室は、屋根・外構共に改修し、天窓から光の射し込む、明るい空間となった。
引戸で間仕切ることができるため、来客時に使用しているそう。

 

 

 

 

 

見えない心地よさ

  設備を新しくしたり、間取りを変えたり、外壁を美化したり。
リフォームといと、そこにフォーカスされますが、リノベーションは、今の住まいより機能・性能を向上させることがメインになります。
今回行った「温熱改修」は、室内の温度変化を緩やかにするリノベーションで、身体が喜び、日々恩恵に預かりことができます。またそれを、設備に頼らず、建物の機能として備えることができれば、永久的に性能が担保され、家計にも優しくなります。
 

 

夏の室温分布  冬の室温分布

 

<夏の室温分布>
改修前(上)と改修後(下)を比べて、室温が概ね30℃以下で抑えられていることがわかる。

 

<冬の室温分布>
改修前(上)と改修後(下)を比べて全体的に室温が底下げされ、外気温の影響を受けにくくなっていることがわかる。

 

冬の温度推移(改修前) 冬の温度推移(改修後)

 

 

<各部屋の温度推移(冬)>
改修前(左)と改修後(右)を比べて、各部屋の温度差、時間帯による温度差が少なくなった。特に北側の広縁(改修後は応接間)や洗濯室は顕著で、5℃くらい室温が底上げされている。
各部屋をストーブなどで暖めているわけではなく、太陽熱と気密・断熱性によるものが大きいので、エネルギー負荷が少ないのだが、快適性が向上しているころが大きなポイント。

 

消費エネルギーの比較

 

  <改修前と改修後の消費エネルギー量の比較>
温度変化が穏やかになり、快適性が向上した上に、消費エネルギー量、OC2排出量は共に70%近くの削減率。
人に、お財布に、地球環境に優しいリフォームが実現したことになる。

 

 

心地よい住まい
~家族みんなにやさしく~

 

 

以前の家は、寒い・暑いが当たり前で「こんなもんだよね」と特に気に留めることもなく、改修に当たり、『温熱環境を良好にする』ことはほとんど考えなかったといいます。
しかし、実際に、冬暖かくなり、夏の暑さが和らいだ家に住まうようになり、『温熱改修の必要性』を感じたそう。
命に関わる『耐震改修」と、日々の暮らしと健康に関わる「温熱改修」は改修できる性能の中で高い優先順位に考えられるようになったそうです。
「温度差の少ない家は、老人だけでなく、小さい子どもにもいいですよね。」とご夫婦。

今は、ご夫婦だけでなく頻繁に顔を見せに来てくれるお子様やお孫さんも、この家で多くの時間を過ごされています。
心地よい家には、人が自然と集まります。