樹木は自然の営みのなかで、腐朽や燃焼により分解されることで、そのサイクルに組み込まれています。
人間に取っては厄介な木材害虫も樹木を土に返すという大切な役割を担っているのです。
しかし、建築や家具の材料として木材を分解しようとする場合は、私たちの大敵です。
そこで、今回は 住まいを攻撃する木材害虫をご紹介します。
早期発見で少しでも被害を食い止めましょう!
これからご紹介する3種類の虫は、下ような穴を空け、その付近や下には粉末状の木屑が見られます。
出典 blog.woody.co.jp 出典 hyurika.jp
▽ ヒラタキクイムシ類
乾燥木材の害虫で、ラワンやナラ・ケヤキなどの広葉樹の辺材部
(原木の表面付近の色の白い部分、「年輪のはなし」参照)
竹を加害し、栄養が少ない針葉樹は加害しません。
成虫は4~8月頃に現れます。
<画像をクリックすると大きくなります。>
チビタケナガシンクイムシ | ホソナガシンクイムシ | オオナガシンクイムシ | |
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体長2.5~3.5㎜ | 3~3.8㎜ | 8.5~15.5㎜ | 出典:imamuranet.com |
▽ シバンムシ類
乾燥食材、畳、タバコ、建材と種類によってさまざまな物に加害しますが
ここでは畳と建材を害する種類について紹介します。
建材の害虫としては、針葉樹、広葉樹の区別なく同じ場所で長きにわたって食害します。
クシヒゲシバンムシは畳やテックス(軟質繊維板)の害虫ですが、クシヒゲシバンムシには
クロアリガタバチが寄生し、このハチが人を刺すので、注意が必要です。
この虫が発生した場合には乾燥機で熱処理し畳表を張り替えた方が良いです。
ケブカシバンムシ | マツザイシバンムシ | クシヒゲシバンムシ | |
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出典: imamuranet.com |
体長4~5㎜ | 3.5~6㎜ | 3~5.3㎜ | 出典: shigakan.co.jp |
もし、これらの虫の被害に遭っていると判明した場合には、市販のノズルのついた殺虫剤を
穿孔箇所に注入し、駆除してください。
早期発見がみなさまのお住まいを守ることに繋がります!
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