「家の中で、白っぽい翅の生えたアリを見つけた。」
このような状況になったとき、まず考えることは、
「我が家がシロアリの被害に遭っているかもしれない!」だと思います。
しかし、シロアリを見る機会がほとんどない人にとって
それが本当にシロアリなのか、他の虫なのか判断するのは難しいですよね。
そこで今回はシロアリとクロアリの見分け方をご紹介いたします。
ですがその前に、シロアリの簡単な生態からいきましょう。
まず、シロアリは乾燥と日光が苦手なので地中から餌となる木材までの道のりに
土と糞でつくられた蟻道と呼ばれる空洞の道をつくります。
そして、シロアリは数万~100万頭からなるコロニー(巣)を形成し、それぞれに役割が与えられます。
●女王アリと王アリ(1コロニーに各1匹ずつ):女王アリは365日卵を産みます。
●副女王アリと副王アリ:女王アリ、王アリが死んだときに代わりとなります。
●兵アリ:外敵からコロニーを守ります。
●働きアリ:餌となる木材をかじったり、蟻道を作ったりします。90%がこの働きアリです。
●ニンフ:女王アリ、王アリとなる生殖機能のあるシロアリで、後に巣立ちをし、新たなコロニーを形成します。
シロアリの翅アリは、ニンフが巣立ちをする為に生えるので、シロアリすべてが翅アリになるわけではありません。
翅アリが巣立ちをする時期が、ヤマトシロアリは4~6月、イエシロアリは6~7月と決まっているので、
ちょっと前は翅アリをたくさん見たけど、しばらく見なくなったからと言って、安心してはいけません。
翅アリが巣立ちをするのは、コロニーが手狭になったときです。
一か所で多くの翅アリを目撃した場合はシロアリの侵食がかなり進んだ状態である可能性が非常に高いです。
さて、本題に戻ります。
シロアリとクロアリの見分け方です。
(※実際のシロアリは目が退化しています)
シロアリは色が乳白色なので見分けがつきやすいですが、翅アリになるとシロアリの胴体の色が茶色っぽくなるので少しわかりにくいかもしれません。
しかし、一番の特徴は羽です。シロアリの翅アリは羽がとても大きく、全長7~9㎜ほどになります。
見つけたのが一匹だけの場合は、どこかの巣から飛来してきただけという可能性もありますので、
そこまで慌てる必要はありません。しかし、一度に大量の翅アリを見つけた場合はその虫を数匹捕獲し、専門業者に一度相談してください!
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