壁 タイルの施工 その2
みなさんこんにちは。現場監督の長尾です。
前回に引き続き、タイルの施工のお話です。
前回の【壁 タイルの施工 その1】はこちら
タイルを貼る部分にボンドを塗りつけます。2回塗りし、接着力を高めます。
施工を見ていて、ここがミソのように感じました。
ボンドが乾かないうちに貼らなければならないので、一度に貼る面積を自分で考えて塗っています。
写真だと見えづらいですが、水平ラインをちゃんと水糸を張って施工してくれています。
写真中央にピンク色のテープがあります。ここは最後にお話しします。
タイルを貼り付けます。
それぞれのタイルの左上にナンバーが付けてあります。
これが前回お話しした仮並べした順番です。
あっという間に貼れていきます。
次はタイルを9枚セットにしてあった紙を剥がします。
噴霧器で適量の水を紙にかけていきます。
この紙は水で簡単に剥がせます。
充分に湿ったのを見計らって一気に剥がします。
ここで私はあることに気付き、職人さんに質問しました。
タイルを貼っている時の写真と、水を噴霧している時の写真の違い、何だかわかりますか?
そう、私の付けたナンバーテープがなくなっていたのです。
職人さんは、あのテープの部分だけ紙の湿り具合が異なって、タイルがうまく剥がせないとのこと。
ナンバーテープを剥がすひと手間を増やしてしまいました・・・
職人さんが紙を剥がすとタイル貼り完了です。
タイルの目地はありません。
ボンドがそのまま仕上として見えるのが完成形として、あらかじめボンドの色やボンドの塗り方も考えて施工しています。
ここで。上記のボンドを塗り付けている写真の中央に、ピンク色のテープが貼ってあったのを覚えていますか?
あそこは丸タイルが並んでしまっていた場所なんです。
どうやら仮並べの時点でナンバーを付ける方向を間違えていたようです。
最後の写真では、間違えた一枚のみを貼替え、もう間違えた箇所がどこだかわからなくなっています。
上手な職人さんは、このようなリカバリーが本当に上手いです。
この職人さんは、私の予定工期よりも一週間も早く完了させ、すぐさま次の現場へと呼ばれて行きました。
自己満足かもしれませんが、良い準備が出来たので、良い施工が出来たと思います。