木で造る中大規模建築
人と環境にやさしい木造建築
木造建築は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べ、約4倍の炭素を貯蔵する力があり、建物に木材を使用することで炭素を効果的に固定化します。
また、材料の製造、輸送、施工過程におけるCO2排出量を比較すると、木造建築は鉄筋コンクリート造の約4分の1、鉄骨造の約3分の1に抑えることが可能です。これにより、CO2削減に貢献し、カーボンニュートラルな社会を目指す企業にとっては、環境配慮型の取り組みとして企業イメージ向上にもつながります。

国産材や地域材の活用で
地域と自然を守る
地域の木材を使い、地産地消をすることで、その地域の経済を活性化し、地元の林業を支えることができます。これにより、過疎化の防止にもつながり、森林の管理が進むことで自然環境の改善にも寄与します。
さらに、伐採後に植林を行うことで、持続的なCO2吸収が期待でき、環境保護にも貢献します。
こうした取り組みは、地域社会と自然の両方を守りながら、持続可能な未来を支える重要な役割を果たします。

木造建築で叶える、
大規模空間の安心と快適
理想を実現する、自由度の高い
設計とレイアウト
木造建築は、スパンの制約があるものの、設計や空間レイアウトの自由度が高い点が大きな強みです。
オフィスや公共施設などの中大規模建築においても、柔軟な増改築が可能で、機能性やデザイン性を両立させた空間づくりをサポートします。
長く愛される木造建築の
美しさと耐久性
木材は、経年により美しさを増す素材です。
オフィスや公共施設においても、その自然素材ならではの魅力が、時間の経過とともに感じられることでしょう。木造建築の耐久性は、設計段階での工夫と定期的なメンテナンスにより、長期的に維持されます。


木造で実現する、高い防火性能
木材は燃え始めると表面が炭化し、それ以上燃え広がりにくい特性を持っています。
この「燃え抜けない」設計により、火災時にも安全性が高い建材として注目されています。さらに、1時間から3時間の耐火性能を持つ木質部材の開発により、公共施設や商業施設といった大規模木造建築でも安心して採用できます。
地震に強い木造構造で、
安全性を確保
「木造だから耐震性が低い」という誤解は不要です。
オフィスビルや公共施設などの大規模プロジェクトにおいても、構造計算を徹底し、地震などの外力に対して十分な安全性を確保しています。木造建築の軽量性により、地震力を軽減できるため、耐震性と設計の自由度を両立することが可能です。
快適な空間を実現する、
木造の断熱性と調湿性
木材はコンクリートに比べて約11分の1、鉄に比べて約480分の1という低い熱伝導率を持っており、優れた断熱性を発揮します。
さらに、木材には調湿機能も備わっており、乾燥時には水分を放出し、湿気の多い時期には吸収することで、年間を通じて快適な室内環境を提供します。オフィスや公共施設など、多くの人が利用する空間においても、快適さを維持できる建材として最適です。


ビジネス上のメリット
工事費での優位性
木造建築は構造体が軽いため、基礎工事の費用を大幅に抑えることができます。
地盤改良が必要なケースでも、その軽さによってコスト削減が可能です。
また、建物全体の躯体工事においても、木造は他の構造に比べて低コストで建築できるという大きな利点があります。
ザイソウハウスでは、材惣DMBホールディングスグループ内で構造材の調達とプレカットが可能なため、更にコストメリットが見込めます。
工期の短縮
木造建築は、コンクリート造や鉄骨造と比較して工期が短く、現場経費の削減につながります。
迅速な施工が可能なため、早期の完成が求められるプロジェクトにも最適です。
さらにザイソウハウスなら、ゼネコンの協力業者として培った技術力を活かし、木構造や造作工事を請け負うことが可能で、より効率的に工事を進めることが可能なため、事業の早期開始や運営コストの低減に大きく貢献します。
経営的な優位性
減価償却上の耐用年数が短く、税法上有利です。
用途 | 構造 | 減価償却耐用年数 |
---|---|---|
事務所用 | 木造 | 24年 |
S造 ※ | 38年 | |
RC造 | 50年 | |
住宅用 | 木造 | 22年 |
S造 ※ | 34年 | |
RC造 | 47年 | |
店舗用 | 木造 | 22年 |
S造 ※ | 34年 | |
RC造 | 39年 | |
病院用 | 木造 | 17年 |
S造 ※ | 29年 | |
RC造 | 39年 | |
工場用・倉庫用 (一般用) |
木造 | 15年 |
S造 ※ | 31年 | |
RC造 | 38年 |
代表的な工法
- 木造トラスエ法
- 木造純ラーメンエ法(ヘッジ構法)
- 大断面集成材工法
- ハイブリッドトラスエ法(ATAハイブリッド構法(ATA))
- 2X4工法
- 在来軸組工法 金物工法(テックワン・プレセッター等)