リフォームとリノベーションの違いは?建て替えとリノベーションどっちが良いの?
こんにちは。広報の鈴木です。
今回は、似ているようで、異なるリフォームとリノベーションの違いと
古い家を建て替えるかリノベーションするか、どっちが良いのかのお話です。
◆ リフォームとリノベーションの違い
まず、リフォームとリノベーションの違いについてお話します。
● リフォーム(reform)
建築業界では、老朽化した建築物を新築当時のような状態に戻すという意味で使われます。
具体的には
① キッチンやユニットバス、トイレなどの設備機器の交換
② 壁紙の貼替や、外壁・屋根の補修
③ 故障が起きたときの修理
築年数が浅く、住宅性能や間取りに特に不満・不安がないのであれば、リフォームで十分です。
● リノベーション(renovation)
既存の建築物に改修を加え、機能や性能を向上させることで、新築当時以上の価値を持たせることです。
具体的には
① 耐震補強など、構造の強さの向上
② 断熱改修など、快適性・省エネ性の向上
③ 間取りの変更による、家事動線や収納力の向上
④ バリアフリー化
⑤ 設備機器を、より高機能・高性能のものに変更する
このように、気になる箇所だけを新しくするリフォームに対し
リノベーションは住む人のライフスタイルに合わせて、より快適なお住まいにすることができます。
しかし、その分工事の規模が大きくなり、費用も掛かります。
工期も長くなりがちなので、一時的に他のお住まいを借りることになる場合もあります。
築年数が古く、断熱性能や耐震性能が今の住宅性能基準より大きく劣っていたり
老後でも生活しやすくするために、バリアフリー化して間取りを変更したいという場合は
リノベーションがおすすめです。
また、リノベーションをする場合は、リフォーム専門の施工会社ではなく
リノベーションも施工している施工会社に依頼するようにしましょう。
リフォームに比べて、リノベーションの方が施工するに当たっての深い知識が必要になるためです。
◆ 建て替えか、リノベーション どっちが良いの?
次は、築年数が古い家は、建て替えた方が良いのかリノベーションが良いのかについてです。
結論を申しますと、金額のことを考慮すると、今はリノベーションの方が良いかもしれません。
と言うのも現在、急激な円安で建物を建てる費用がドル円レートが100円ほどだった頃に比べて
2~3割ほど高くなっています。
材料費が高騰しているので、既存の建物で絶対に交換しなくてはならないところ以外は残しておいた方が
経済的に良いです。
また、人件費も高騰しているので、なるべく解体費も節約したいところ。
建物は、適した時期に、適した改修をすれば、その寿命を延ばすことができます。
必ずしも建て替えでなければいけない、ということはないのです。
恐らく、今後も建物の工事価格が安くなることはないでしょう。
使えるものは再利用して、環境にもお財布にもやさしいリノベーションが
建て替えよりも主流になっていくかもしれませんね。