木造車庫改修について②
こんにちは、メンテナンス&リフォーム担当の大野です。
前回の木造車庫改修事例の続きとなります。
【前回のブログはこちら↓↓】
まず、シロアリ被害に遭った木材を交換します。
防蟻薬剤塗布した土台を取付けていきます。
以前はコンクリート基礎に直接土台が乗ってましたが、
雨水による腐食を防ぐ為、基礎パッキンを木材とコンクリートの間に挟みます。
更にガルバリウム鋼板を上部に被せ、万全を期します。
柱のほぞ*が入る土台ほぞ穴*は、ドリルで貫通穴を開け、
仮に水が入っても、基礎パッキンの隙間から抜ける様にします。
折角の改修なので、念には念を押します。
※ほぞとは、木材や石材などの、2つの部材を接合する際、部材の小口に作る凸型の突起のことです。
この突起を受ける側の部材に作られる凹型の穴をほぞ穴といいます。
柱を数本入替え、次に腐食した梁を抜き替えます。
梁は少し高さがある為、安全の為に足場を組んで作業しました。
壁内部下地は桧を使用し、その上にラスカットという専用下地板を貼り、
周辺部に専用シーリング材を充填します(薄いグレーの部分)。
専用シーリングは高価ですが、この部分から水が入り込むと
壁のクラックや腐食に繋がる恐れがある為、必須となります。
次に左官業者がモルタル塗りを行います。
下塗り時にひび割れ防止のメッシュを入れ、その後上塗りします。
簡単そうに見えますがとても技術の要る作業で、ここの出来次第で、
塗装仕上げに影響が出る非常に重要な作業です。
数日乾燥させたら、塗装に入ります。
先に木部をキシラデコール(木部用塗料)で塗っておきます。
その後、壁面に吹付塗装をしますが、吹付塗装は
周囲に飛散する恐れがある為、しっかり養生をしてから行います。
塗装が終わると、いよいよ完成です。
一か月以上と、車庫改修にしては長期間の工事となりました。
お客様が想像していた以上の被害だった為、
今回工事しておいて良かったと、ほっとされていました。