換気システムの種類
こんにちは。広報の鈴木です。
今回は、換気扇についてご紹介します。
皆さま、換気の種類についてご存じですか?
新型コロナの影響で改めて換気の重要性が示された昨今ですが
実は現在では法律により、新築物件には換気設備の設置が義務付けられています。
そして、すべての部屋が24時間換気できるように工夫することが求められています。
ただ第1種換気とか、聞いた事はあるけど詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
換気の種類は換気する方法が異なる、第1種、第2種、第3種の3種類あります。
一般住宅の場合、主に第1種換気か、第3種換気が使用されます。
では、この第1種換気や、第3種換気がどんな換気方法なのかご紹介します。
◆ 第 1 種 換 気
第1種換気は、機械で給気し、機械で排出します。
給気と排気の量が一定なので、安定した風量で空気の入れ替えができます。
機種ごとに「1時間当たりに換気できる風量」が決まっているため、空間に応じた機種を選べば
必要量の換気を計画的に行うことができます。
給気の際に、空気清浄機能があれば、空気質は常に良い状態になります。
オフィスビルや商業施設、映画館などは、自然給気が難しいため第1種換気が採用されています。
また、第1種換気の中には、熱交換気システムが搭載されている機種があります。
従来の換気システムでは、夏の熱い空気が室内に入り込んだり、冬の暖かい空気が室外に出て行ったりと
室温が、外気の温度に影響されるという弱点がありました。
熱交換換気システムは、この弱点を克服して換気による温度変化を少なくできるのです。
高気密・高断熱住宅には熱交換システムを採用される方が多いです。
ただ、まだまだ初期費用が高く、メンテナンス費用もがかかってしまうのが現状です。
◆ 第 2 種 換 気
第2種換気は、機械で外気を吸い込み、排気口から自然に排気する換気方法です。
外気を空気清浄機能でキレイな空気に換えることができるので空気質の良い空間になります。
主に病院などの、特にキレイな空気環境が求められる建物で採用されます。
◆ 第 3 種 換 気
第3種換気は最も一般的な換気方法です。
窓や給気口から自然に空気を取り入れ、機械で排気します。
住宅では、トイレ、浴室、キッチンの換気扇やレンジフードがこれに該当します。
ニオイや水蒸気を素早く強制的に外に排気する必要があるので、第3種換気が採用されます。
高気密・高断熱住宅は、1年を通じて快適な暮らしができるというメリットがありますが
その一方で、シックハウス症候群の原因となる化学物質、外から持ち込んだ花粉やPM2.5などが室内にたまり
生活臭も部屋にこもりやすくなるというデメリットもあります。
なので現在では、24時間換気が義務となり、給気口を設置しなければならなくなりました。
ただ、この給気口は冷たい、あるいは暑い外気を採り込むので、室内温度に影響を与えてしまします。
なので室温を外気に影響されたくない、と言う方は第1種換気の熱交換換気システムを。
多少影響されてもいいからメンテナンスが楽で、価格を抑えたいという方は第3種換気を検討されると
いいと思います。